2024.村上トライアスロンともう一つの物語…

看護師の渡辺いずみです😊

 実はこのトライアスロンを何カ月も前から楽しみにしていた方がいました。93歳のS子さん😊おかだクリニックで訪問診療を行っている患者さんです。S子さんは残りの人生を「自宅で気ままに過ごしたい」とおっしゃっている方です。

私たちが訪問に行くと、ほぼベッドのお布団の中で過ごしています。診察を始めると眠っていた顔はいつの間にか、先生との会話を楽しみ、とびっきりの笑顔へと変わります。S子さんは、本当に先生が大好きで、信頼しているんだなぁと訪問するたびに感じていました😊

そんなある日の訪問で、トライアスロンの話題になりました。S子さんの家の目の前がランのコースだという事。(先生はここを何年も走っていたわけです)。

約一年ほどの間、家の外には出ていないS子さん。一緒に外へ出て応援しよう!という提案に目を輝かせて「楽しみだ😊」と言ってくれました。

当日はパジャマからから洋服に着替えて、軽く紅をつけて。お部屋の前の廊下から車いすに乗って、息子さんと助っ人事務ちゃんと3人で車いすごと担いで玄関を出て外へ。

ゴール間近のコースを必死に頑張る沢山の選手を応援しました。S子さんは「がんばって!」と大きな声で選手に手を振っていました。外で応援をはじめて30分くらいすると、岡田先生もやってきました!そして記念撮影😊😊みんなとてもいい顔です(^^)/

私たちは、患者さんの生きがいづくりや、ご家族の支援にも積極的に関わっていきたいと思っています。特に在宅医療では生きがいや、ご家族の介護、精神的な支えがなければ、患者さんは在宅医療を継続することは難しいと思うからです。そして、患者さんがやりたいことを実現できれば、本人も満足できて、ご家族にも喜んでもらえます😊

このような一歩踏み込んだ支援(お手伝い)ができた事は、私にとって忘れられない1日になりました。

「私たちのクリニックを必要として下さる患者さんが満足するにはどうしたらいいかなぁ」そう考えて行動することで、こんなにも人を笑顔にし、喜んでもらえる事ができるのだと、逆に自分の仕事に誇りとやりがいを感じる事ができました。S子さん、そしてご家族には感謝の気持ちでいっぱいです♡

人に必要とされる事は、やっぱり私の生きがいだなぁっと改めて思えました。

                   願い叶え隊です😊  

                   (写真の使用は、本人さまの許可を頂いて、掲載いたしました)